姉の癌そしてその後

私の姉は今絡もう30年以上も前にでこの世を去った。ほんの18年の短い命だった。大腿部に出来た癌を、良性腫瘍と診断され、近医で腫瘍を、切除。半年後に再発。県立病院にかかるが、既に遅く、「足を切断しても助かる見込みは99%ない」と言われたらしい。化学療法等を試みたが、若い事もあり進行も早く、看護師になりたかった姉は、勉学の最中夢かなわず、天に召された。
当時私は受験生で、医学の知識もなく、高校に受かるまでこの事実を知らずにいた。なぜ教えてくれなかったかと責めても仕方のない事を、当時は考えていた。
告知もナシ、先生に従うだけの時代である。母も知識もなく、その時々でそうするしかなかったいろいろな選択に女一人で耐えたわけである。今自分が家族を持ち、わかる。我が子が自分より先に行くという現実。悩みも全て抱え込みとても大変な時だったと想像する。
私もあれから医療の道を歩み看護師となった。いまの医療の考え方も患者と医師の関係もかなり違う様に変化を遂げた。患者さんは、自らも知識を持ち、いろいろな選択が出来るようになった。告知も進んだ。病院のあり方も変わって来た。
様々なメディアで情報を提供し、支えあう団体やグループも出て来た。会わなくてもネットで繋がっていられる。がん治療と向き合う人の情報サイトをご存知の方もいるかもしれない。患者さんそれぞれが、自分の意志で治療を選択し、正しい情報を提供しているサイトだある。病気や治療法、心の悩み、何かにつまずいたら扉をたたいてみるといいだろう。姉がもしこの時代に生きていたなら、きっと結果は違っていただろう。